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フランチャイズで独立するなら簿記の知識は必須
もしサラリーマンの方がフランチャイズ加盟を通じて独立を果たす場合・・・
と言うより、果たす前にぜひ取り組んでおいて欲しいことその2です。
フランチャイズで独立する前にぜひおすすめしておきたいこととは”「簿記」の知識を身に付けること”です。
私の場合、大学で簿記の単位は取得しましたが簿記についてはそれっきりとなっていました。
実際に仕訳を行ったり、決算書を分析したりといった実務で簿記を使った経験がなかったため、店長になってから苦労しましたね。
私が勤務していたフランチャイズチェーンは、店舗の帳簿管理がシステム化されていました。
費用項目と金額を端末へ入力すれば、自動的に仕訳は行ってくれますし、月次や年次での店舗単位でのバランスシートや損益計算書も自動的に作成されました。
そのため、仕訳の仕方で悩むといったことはありませんでした。
しかしながら、店長として帳簿内容を把握する必要は当然ありますし、バランスシート、損益計算書を通じて店舗の経営状況を分析することも求められます。
経営分析は簿記の知識があれば行えるものではありません。
が、英単語やイディオムの知識がなければ英文を読めないように、最低限の簿記の知識がなければバランスシートなどの見方がわからないため、分析する手前で躓いてしまうことになります。
■独立してからではなくサラリーマンの内に簿記を身に付けるべき
フランチャイザー企業へ就職するなら簿記の知識ぐらい身に付けておくべきだった・・・
お恥ずかしい限りですが、私は店長になってから簿記を身に付けていなかったことをとても悔やみました。
簿記は改めて言うまでもありませんが、経営する店舗のお金の流れを数字で把握するためには不可欠な知識です。
また、独立したら確定申告(青白申告)を自分自身で行う必要があります。
その際に、青色申告する場合には簿記(正確には複式簿記)で帳簿を作成することが求められます。
故に、独立してフランチャイズ事業を運営する方にとっては簿記の知識は必須なのです。
ところが独立してしばらくは猛烈な勢いで仕事に追われることになりますので、オーナー自ら馬車馬となって働くことが求められます。
独立してから簿記の知識を身に付けようと考えても、とてもできるものではありません。
サラリーマン時代に簿記を身に付けておくべきです。
■日商簿記の3級は最低ライン
ではどのくらいの知識が最低必要かと言えば、簿記検定で言えば日商簿記の3級が最低ラインと言えます。
日商簿記では2級から商業簿記に加え、工業簿記の概念が加わります。
フランチャイズの場合なら、工業簿記の知識が求められることはまずないと考えて良いでしょう。
仮に2級を欲張る場合でも、3級の実力がなければ2級も何もあったものではありません。
独学でも十分合格できますので、まずは3級を取得することを目標に簿記学習に取り組むことをオススメします。
日々の仕事に忙殺されているサラリーマンの方々も多いと思いますが、独立して一国一城の主となるための必要な努力として奮発して頂くことを大いに期待しております。