FCオーナーが開店初期に取り組んでおくべきこと
はれてFCオーナーとなった場合、お店のオープンからお店がオープンしてしばらくはバタバタと忙しい日々が続くことになります。
この忙しいタイミングに実はどうしてもやって欲しい取り組みが一つあります。
それは自店舗から半径500m程度のエリアへのチラシポスティングです。
おっと、ポスティング業者に頼むのではないですよ。
オーナー自ら自分の足でそのエリアにある全ての住宅やオフィスに1軒1軒広告チラシをポストへ投函することに取り組んで頂きたいのです。
自らポスティングを行うことの意味
フランチャイザーによって多少出店までのプロセスは異なるかも知れませんが、フランチャイズ契約を正式に結んだということは、オーナーとしてのテリトリーが正式に与えられたことになっていると思われます。
宅配タイプであれ、、来店タイプであれその地でフランチャイジーとして商売を営むことになる訳ですから、その地をよく知ることが何より大切です。
その方法としてポスティングほど合理的で、尚且テリトリーエリアをオーナー自身の目や経験で理解するのに効果的な方法を私は知りません。
フランチャイズ本部から提供してもらったテリトリーに関する各種の数字だけ眺めて、そのテリトリーの市場について理解したつもりになるなんてことはもってのほかです。
テリトリー内の人口動態や最寄り駅の乗降客数や、昼夜間人口比、店舗数、近隣幹線道路の自動車通行量等々、テリトリーエリアに関する数字のデータが無用とまでは申しません。
否、むしろそれらは今後の経営において必要な数字です。
しかし、テリトリーを理解するためにはそうした数字だけでは無理なのです。
中にはこうしたテリトリーエリアの数字だけをみてあれこれ偉そうに経営指導を行なう経営コンサルタントもいますが、私にはそのような曲芸はできません。
テリトリーエリアを実際にその足で観察しながら歩くという経験をしない限り、テリトリー内を生活圏にしている住民の方々や、テリトリー内のオフィスや工場のワーカーの方々の目線や行動を理解することは困難です。
自身の目で観察しながら実際に歩くことで、テリトリーエリアに対する知見を深めることがテリトリーを与えられたFCオーナーができるだけ早く取り組むべきことなのです。
ただし、そのテリトリーを歩いて観察すること自体を目的化してしまうと、何に着目して良いかが不明になるため効果が得られにくくなります。
そこで有効なのがポスティングなのです。
ポスティングを行うことで得られる効果
ポスティングを行ないながらテリトリーをまわれば次のようなことが期待できます。
・チラシによる広告活動を行える
・そのエリアの住民の方々や企業経営者などにチラシを渡すことでコミュニケーションをはかることができる
・ポスティングが難しいマンションやポスティングが容易なマンションがどれかなどがわかる
・細い路地ながら車の抜け道となっているため、通行人が立ち話などできないため足早に通行するだけの道だとか、広い割には車も人も通行量が大変少ない道路等々、テリトリー内の道路の”特徴”をつかめるようになる
などなど、このほかにも多数のことを発見できます。
しかも繰り返しとなりますが、知見が深められるだけでなくポスティングによる営業活動も行えるのです。
テリトリーエリアが決まったら、そのテリトリーエリアに対する理解を深めるために店舗用のチラシが
できたらできるだけ早くオーナー自らポスティングに取り組んでみてください。
きっと「やってよかった」と思えるはずです。