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ここは日本と侮ることなかれ!セキュリティー&セイフティー
今回はフランチャイザー、フランチャイジー両者に対するアドバイスです。
フランチャイズチェーンはセキュリティー&セーフティー対策を軽視してはなりません。
とりわけ重視して頂きたいのがセキュリティー対策です。
なぜフランチャイズチェーンにおいてセキュリティー対策が重要なのか
標準化されたオペーレーションで運営されているフランチャイズチェーンは、悲しいかな犯罪者にとって狙いやすいターゲットとなってしまうからです。
かつて某牛丼チェーン店だけが、連続して強盗に入られてしまうという事件が起きたことがあります。
売上金の管理方法やセキュリティー対策がマニュアル化されていたことが、裏目になってしまったため起きた事件です。
また、昔のこととなってしまいますが、私自身が店舗マネージャーだった頃、勤務先の店舗が被害にあった経験が実際にあります。
加えて、フランチャイズチェーンにオーナーとして加盟した際も、幸いなことに自分の店舗は被害を免れましたが、他店が被害にあってしまいました。
どちらも、セキュリティー対策は行なわれており、またマニュアルどおり対策に取り組んでいたにも関わらずです。
望まれる対策とは
こうした事例からわかることは、フランチャイズチェーンは全チェーン店において共通したセキュリティー&セーフティー対策だけを行なっていると、そのウイークポイントを狙ってチェーン店全体が狙われてしまう可能性が高まるということです。
したがって、チェーン店全体の共通したセキュリティー&セーフティー対策に加えて、各店舗独自のセキュリティー&セーフティー対策も必要なのです。
例えば地元の銀行や信用金庫と取引があり、売上金の回収を頼めるようであればオーナー個々に頼むのも一つの方法です。
ただし、あまりに突拍子もない個性的な方法では有効な対策とならない場合もあります。
セキュリティー専門のコンサルタントに対策を指導してもらい、オーナーに学んで頂いた上で個々に取り入れてもらうといったサポートは必要でしょう。
日本は幸いなことに世界一、二を争う治安の良さを誇る国であり、こうした治安の良さが例えば自販機ビジネスなどを成立させてきました。
しかし、フランチャイズビジネスに限れば、日本の治安の良さを前提としてセキュリティー&セーフティー対策を怠ってはならいことをフランチャイザー、フランチャイジー共にしっかりと心得るようにして欲しいものです。