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軽視できないアルバイト同士の恋愛問題!
アルバイトスタッフ同士の恋愛は本人らの自主性や責任に任せるもの、FCオーナーが口出しする話ではない・・・
と考えている方もいるかも知れません。
しかし、経験から申し上げればアルバイトスタッフ同士の恋愛は(全くルールがない場合)店舗運営にかなり影響が及びます!
にも拘らずFC経営に関する情報サイトでは、アルバイトスタッフ同士の恋愛問題への対処法はほとんど取り上げられていません。
そこで、これまでの経験を踏まえ、アルバイトスタッフ同士の恋愛問題についてどう対処すればよいか、解説して参ります。
大失敗した恋愛禁止策!
大学生や高校生の若いアルバイトスタッフが多い店舗では、スタッフ同士の恋愛関係が生じることは避けようがないと言って良いでしょう。
店舗マネージャー時代、親身なカップルが誕生したことが原因で店舗スタッフ全体のコミュニケーションが悪化したことがありました。
しかもカップルとなった二人はアルバイトの中で主力だったのですが、責任を感じて共に店舗を辞めてしまったのです。
そのため一時的にシフトが混乱したり、店舗がうまく回らなくなったりといった問題にまで発展してしまいました。
その事件を教訓に当時の上司だったSVと相談した結果
「スタッフ同士の恋愛禁止とし、違反した場合には辞めてもらう」
というかなり厳しい店舗ルールを課すことにしました。
その結果、店舗やスタッフルームでいちゃつくカップルは現われなくなりました。
が・・・・ルールで禁じたところで若い男女の恋愛感情を抑制するなど、土台無理な話だったのです。
ロミオとジュリエットのごとく(笑)、恋愛禁止令が互いの募る思いを却って刺激することになり、密かに付き合うカップルを余計に誕生させてしまうという皮肉な結果になりました。
しかも、若い男女は誰と誰が付き合っているという恋愛のうわさ話が大好きです。
恋愛を禁止する前以上に、恋愛に関するうわさ話がスタッフ間で盛り上がるようにもなってしまいました。
その結果、事実とは異なるうわさを立てられたことを苦にして、スケジュール貢献度がとても高かった女学生のアルバイトが辞めてしまう事件も起きてしまいました。
つまり、厳しい罰則付の恋愛禁止ルールは大失敗だったということです。
新しく打ち出した4つの方針・その1
その後、多少紆余曲折はありましたが、スタッフ同士の恋愛については4つの方針を取ったことで、店舗運営に支障をきたすような恋愛問題が生じるケースは大幅に減りました。
今回はその4つの内、一つの方針を明らかにします。
残り3つの方針についてはパート2として次回アップ予定の記事で詳しくお伝えします。
では一つめの方針ですが、それは
「店舗運営やスタッフ同士のコミュニケーションに悪影響を及ぼす恋愛は禁止する」
という罰則ナシのルールです。
要は店舗やスタッフに悪い影響を及ぼさない恋愛については特に禁止しない、消極的ながら容認するということです。
すると、カップルとなった場合には自分達で付き合い方を考え、こちらが要望した訳でもないのに、例えば職場の雰囲気を悪くしないよう、自分達の勤務シフトができるだけ重ならないようにするといった自主的なルールを決めて対応してくれるようになりました。
また、恋愛のうわさ話も自然に陰をひそめてくれました。
ただし、この方針だけでこうした成果が上がった訳ではありません。
残り3つの方針との相乗効果があったからこそ、こうした結果を得られるようになったのです。
では残りの3つの方針とはどのようなものか、次回パート2でご紹介します。