店舗で働くアルバイトスタッフ同士の恋愛について、FCオーナーはどのように対応してゆけば良いか、2回に亘ってお伝えしています。
今回は第2回で「その1」の続きとなりますので、その1をまだ読まれていない方はその1を読んでからお読み下さい。
ではその1でお伝えできなった残り3つの方針をご紹介します。
目 次
●遊びは絶対に容認しない
イケメン、あるいは軽そうな気配が漂う男子スタッフを採用する場合に強調することですが、遊びで女子スタッフに手を出すことは絶対に容認しないこと、発覚した場合には即辞めてもらうことを採用時にきつく伝えることを徹底しました。
オーナーが採用時に厳しく伝えるだけでもかなり効果はありますが、更にアルバイトの女性リーダーにも協力を仰ぎ、女性リーダーからも女子スタッフにちょっかいを出したら自分の耳に入ることを、研修時にも伝えてもらうようにしました。
この方針を打ち出してから、女子スタッフを片っ端からナンパしまくるようなふとどき者は現れなくなりました。
●かぐや姫は採用しない
これは女性比率が大変少ないFC店舗にとって特に重要な方針となります。
かぐや姫とは飛び切り美人で可愛い女性のことで、女子スタッフが大変少ない店舗でそのような女性を採用するとモテてしまい、男子スタッフが奪い合いを始めてしまうからです。
また、飛びぬけてモテる女性が入ってくると嫉妬や妬みから女性同士のコミュニケーションも悪くなる場合があります。
例えばある男子スタッフにほのかな恋心を寄せる片思い状態の女子スタッフがいた場合、かぐや姫が採用されてことで、その男子スタッフがかぐや姫にぞっこんとなってしまえば、三角関係が生まれ、その女子スタッフがかぐや姫に嫌がらせをしたり、キャリアが長い場合には立場を利用していじめたりすることもあります。
こうしたトラブルを招かないためにも、過度な美人や可愛い女性は「集客力」としては魅力的にも思えますが、チームワークを考えて採用を見送ることです。
●スタッフの男女比を重視して採用する
例えば飲食店のFCを例にあげると、ラーメン店や丼モノといったガッツリ系の店は男性スタッフが、スイーツやデザート系の店は女性スタッフが多くなりがちです。
そのような男女比が偏ったFC店舗では、男女比が半々の店舗より恋愛問題が大きくなりやすくなります。
従って、女性専用エステなど、女性だけあるいは男性だけのスタッフが望ましい店舗を除き、出来る限りアルバイトの男女比は5:5の同率になるよう採用を行なうことが望ましいのです。
●女性客が多い店に男性スタッフ・男性客が多い店に女性スタッフ:成功例
また、女性が主要客となる店舗では男性スタッフを、男性が主要客の店では女性スタッフを増やすと売上への波及効果も期待できます。
例えばある牛丼チェーンでは女性スタッフを積極的に採用し、昼間のシフトでは男女比が逆転している店舗も増えつつありますが、女性スタッフが増えた店は対前年比で売上の上昇傾向が確認されています。
一方、10代から20代の女性客から特に人気を誇るのあるスイーツ店はオープン当初は女性スタッフオンリーでしたが、清潔感を重視した上で男子スタッフを積極的に採用したところ、男子スタッフの一人が主婦層からの人気を博すようになり、顧客層拡大に一役買いました。
このように男女比バランスを考えてアルバイトスタッフを採用することは、恋愛問題の影響を抑制してくれるだけでなく、集客アップにも役立つ場合がありますので積極的に取り組んで頂きたいと思います。