目 次
フランチャイザー企業共通の課題=オーナーの獲得
フランチャイザー企業共通の課題と言って良いのがFCオーナーの獲得ですよね。
加盟する側にとってフランチャイズビジネスの選択は、自身または自社の今後の命運を大きく左右する重大な選択になります。
仮に十分な資金があったとしても、スーパーで大根を購入するような感覚で加盟先を決める方はまずいません。
それだけに、FCオーナーの獲得は容易なことではありません。
広告費を倍増させれば倍の数の獲得が見込める・・・
といったものではありませんよね。
そのためか、フランチャイザーからどうすればFCオーナーを獲得できるかという相談は本当によく頂戴します。
個別にお答えしたことをネット上で公開することは勿論できませんが、広くアドバイスしてきたことはできるだけ披露させて頂きます。
それがこの記事の表題でもある「FCオーナーが自己増殖できるシナリオを示す」ということです。
自己増殖できる”シナリオ”とは
”シナリオ”ですから、単純に5店舗出店したらこれだけ儲かりますといった机上の計算式を示すことではありません。
仮に1店舗出店するのに2,500万円かかるとしたら、4店舗出店で1億円必要になります。
1店舗が仮に上手くいっていて順調に資金回収が図れていた場合でも、4店舗展開することは1店舗運営中のFCオーナーであってもあまり現実感がありません。
まして加盟検討中の方々にとって1億円の投資が必要になる多店舗展開など容易にイメージできるはずもなく、むしろそうした机上の計算だけで多店舗展開を提案しようものなら、悪質なフランチャイザーではとの誤解を招き、警戒されかねないですよね。
フランチャイズ加盟を検討されている方々の多くは「資産形成」を考えている
しかしながらフランチャイズ加盟を考えている方々は、1店舗をどうにかこうにか回して食べてゆければ十分と考えている方より、「事業」としてあるいは「資産形成」として一定レベル以上の成功を志向されている方が多いはずです。
丁寧でわかりやすく、リアリティーと説得力のある多店舗展開のシナリオを描き、提案すれば、警戒心を持つ方以上に関心を抱く方が増えるはずです。
1店舗なら月商500万円どまりであっても、同じ売上の店舗が4つあれば月商2千万円、年間2億4千万の事業規模となります。
仮に営業利益が20%としたら、年間4,800万の営業利益となり、2年間で1億円の返済目処をつけることも可能になります。
更に10店舗となれば年商6億円、営業利益が1億円の大台を超えることになります。
FC加盟を検討している方々にとって俄然、夢のある話になってくるからです。
シナリオを描く上での二つのポイント
ではどうすれば良いかですが、ポイントを二点あげるなら、一点目はできるだけ具体的で、再現性が高い資金調達方法や店舗展開スケジュールを丁寧に描くこと。
加盟者の中にモデルとなるような成功事例があれば文句なしですが、そうしたケースは限られますのでどれだけリアリティーを感じてもらえるシナリオにするかは汗のかきどころです。
二点目は多店舗展開によって得られる経営上のメリットもしっかりと伝えること。
フランチャイズというビジネスモデルの特性上多店舗展開を行えば例えば
・アルバイトスタッフを共有できる
・求人や広告費を抑制できるようになる
・1店舗おかしくなっても他店舗の収益でカバーできる、即ちリスク分散が図れる
等々、多店舗展開を行なうことは単に売上や利益の額が大きくなるだけでなく、こうした有利な点が生まれる訳です。
これらをわかりやすく伝えることです。
フランチャイザー企業の皆様の奮闘を期待しております。