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FC店舗成功の鍵はアルバイトの満足度にある
FC店舗の運営でアルバイトが主要な戦力となっている場合、アルバイトの「ES」が成功の鍵を握ると言っても過言ではありません。
ESとはEmployee Satisfactionの略称で、日本語では「従業員満足度」のことです。
アルバイトに従事している従業員の方々は当たりのこと前ですが、それぞれの人生があります。
アルバイトをする動機がお小遣いの足しにという方もいますが、アルバイトの給与が月々の生活費を支える貴重な収入源になっている方もいます。
前者と後者を比較した場合、従業員の立場での給与に対する切迫度や重要度での違いはあるかも知れません。
アルバイト使い捨ての発想は論外
が、どのような事情であれ、FCオーナーの皆様が運営している店舗が従業員の方々の「人生」に関わっていることは紛れもない事実です。
その点に上下などはありません。
アルバイト従業員の方々は、大袈裟に聞こえるかも知れませんが、限られた人生の中で貴重な時間をFCオーナーの店舗運営のために捧げてくれている立場です。
感謝こそすれ、「使い捨て」の発想など論外です。
センチメンタルな話、あるいは労組的な主張に聞こえるかもしれませんが、極めて経営合理性の高い話をお伝えしているつもりです。
アルバイトを使い捨てにしてはならない経営的理由とは
まず1点はアルバイトの争奪戦が既に恒常化しているということ。
景気変動でやや買い手市場となる時期もありましたが、少子高齢化という人口構造の変化により、特に若年層のアルバイト従業員確保は容易ではなくなっています。
そのような状況で使い捨てできる余裕などないのです。
2点目は私自身の経験です。
FC企業のサラリーマン時代、自身がFCオーナーであった時代、更にはコンサルとしてジーの皆様と関ってきた長い経験の中で、アルバイト従業員を粗末にしていたにも拘わらず成功したFCオーナーを見たことは一度もないからです。
私は多数のFCオーナーと接してきましたが、成功しているFCオーナーはこちらが嫉妬したくなるぐらいアルバイトから慕われ、アルバイトをとても大切にしてきたオーナーばかりです。
FCオーナーの中にはアルバイトの方々を「駒」と考え、平気で使い捨てを行なっていたFCオーナーであっても「一時的に」成功していた方はいましたよ。
しかし、2年、3年と運営していく中で必ずダメになっていったのをこの目で、何度も見てきました。
アルバイトを大切にするという気持ちだけではダメ
小難しい理屈で言っているのではありません。
アルバイト従業員を粗末にしていたFCオーナーは例外なく失敗したという事実に基づいて率直にお伝えしているのです。
では従業員を大切にするとはどういうことかということですが、「気持ちが大切」といった抽象論や感傷論にしてはいけません。
具体的である必要があります。
「経営」という観点から従業員を大切にするという具体的な取組みとは、ESを重視し、ESを向上させるための努力を払うことに他ならないのです。
ではESを重視し、高めるためには具体的にどのような取組みを行なえば良いか、また改めて記事でお伝えします。