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オーナーの働き方はFC募集の鍵
フランチャイザー企業や事業のフランチャイズ化を検討している企業から、最も多い相談が「フランチャイズオーナーの募集方法」です。
さすがに虎の子のノウハウをブログで全て公開することはできませんが、重要な鍵をお伝えすることはできます。
その鍵とは「オーナーの働き方」です。
サラリーマンから独立して加盟を目指す方々に対し
・フランチャイズに加盟すると言うことは雇われることではない
・加盟店は一国一城の主。経営は全て自己責任となる
・休み?経営者は365日働く心意気と覚悟が必要だ
といったことを、お説教のように訴えるフランチャイザー企業幹部の方をしばしば拝見します。
まあ、こうした指摘は間違ってはいません。
そのとおりです。
否、むしろ親切なアドバイスと言っても良いかも知れませんね。
しかし問題はその続きです。
オーナーを馬車馬のように働かせる口実であってはならない
心意気や覚悟と言う意味では、確かにこの指摘も全くの間違いとまでは言えません。
また、サラリーマンの加盟希望者の中には、リスクを負って経営を行なうことへの覚悟や認識が甘い方も確かに見受けられます。
しかしながら・・・
フランチャイザーが、フランチャイズオーナーを馬車馬のごとく365日働かせるための口実にしてはなりません。
そうした発想のフランチャイザーは、これまでの経験で断言しますが、必ずフランチャイズオーナーの募集で行き詰まります!
オーナー酷使の発想はFCチェーン全体の首を締めることになる
また、二点目の問題点として指摘させて頂くなら、そうした体育会的根性論はきわめて前近代的な考えと言えます。
長期的にフランチャイズチェーンを健全に発展させてゆくためには、むしろ積極的にフランチャイズオーナーに定期的な休日を取得させることです。
むしろオン・オフの切り換えの重要性を説くことの方が大切なのです。
特にフランチャイズ加盟を機に独立を果たした個人事業主や小規模経営者の方々は、組織力も資金力も脆弱です。
店舗が軌道に乗るまでは自分自身のプライベートを犠牲にし、馬車馬のように働かなければなりません。
それは多少仕方がない面もあります。
しかし、それを仕方がないと放置すれば精神的、肉体的疲れから結局店舗の生産性低下やFCオーナー自身の士気低下も招いてしまいます。
フランチャイザーは「しばらくは仕方がない」と放置せず、オーナーが疲弊してしまわないよう、労働状況にも気を配り、適宜休みを取得するよう指導することが大切です。
できるなら、店舗の立ち上がり時期や多忙期にはオーナーが過労で倒れない程度の休日を確保できるよう、バックアップする体制やシステムを構築することです。
そうした配慮が、FCチェーン全体の健全な発展の原動力になるし、そうした仕組みの存在はフランチャイズオーナー募集にも大きく寄与してくれるのです。