フランチャイズに関心があるビギナーの皆様へ
このブログではフランチャイズに関心が高い個人や法人の方々を主な対象として情報発信して参りましたが、ここのところ当ブログは、フランチャイズとは何かを調べる目的でビギナーの皆様からもご利用頂いていることがわかりました。
そこで本記事では、改めて「フランチャイズ」とは何か、フランチャイズを調べ始めたばかりのビギナーの皆様でも理解できるよう、できるだけ専門的な言葉を使用せす、わかりやすく解説致します。
フランチャイズの意味とは
フランチャイズとは
”成功している事業”を営んでいる企業から「(成功している事業の)経営ノウハウ」の提供と「継続的な支援」を受けることを条件に、独立した個人や法人がその企業の仲間となって共に”成功している事業”を行うこと
を言います。
少し長い定義ですから、それぞれ言葉を区切りながら補足致します。まずは「成功している事業」とは何かについてです。
■「成功している事業」とは
フランチャイズの大前提となるのは「成功している事業」です。
「成功している事業」とはそれほど難しく考える必要はありません。
一般的に成功している事業とは「十分な利益を安定的に、継続的にあげている事業」と言えますので、そのように考えて頂ければ結構です。
例えばある月は爆発的に儲かったが、それ以後全く売上がなくなっている事業は平均値として利益が出ていたとしても、継続的に成功しているとは言えませんよね。
あえていえば「継続的に利益をあげていること」が特に重視されると言って良いでしょう。
■「成功している」が他の定義では含まれていない理由
さて、フランチャイズに関する情報発信を行っている様々なサイトがありますが、”成功している事業”という言葉を使用してフランチャイズの説明を行っている場合が、残念なことに全く見受けられません。
極めて不可解な話です。
成功していない事業の経営ノウハウを欲したり、成功していない事業を行っている企業から指導を受けたいと考えたりする人などいるでしょうか、という話です。
例えば喫茶店をやりたいという方が経営ノウハウの提供を受けたり、指導を受けたりするなら、閑古鳥が鳴いている喫茶店ではなく流行っている喫茶店のはずです。
つまりフランチャイズが市場で成り立つには「成功している事業」の経営ノウハウであることが必須条件なのです。
ではなぜ「成功している事業」という言葉が意味の説明で使われていないかと言えば、一つは「成功している」という定義が曖昧で明確な線引ができないということもあります。
確かに、いくら以上利益が出ているだとか、何年以上黒字経営が続いているかといった点で、具体的な数字上の基準がある訳ではありません。
しかし一番大きな理由は、定義が曖昧なことではなく、「成功している」と言い切ってしまうと都合が悪くなる方々が多いことです。
全店舗が成功しているフランチャイズなどほとんどありませんので、一部であっても「成功している」との広告は事実に反することになります。
そのため、なかなか言いにくいという事情があります。
はっきり言ってだらしない話なのですが、それだけ日本のフランチャイズビジネスは事業の成功に対するコミットが著しく!弱い点が大きな課題です。
しかし、真のフランチャイズの意味を考えるなら、「成功していない事業」など前提とならないことはどうか理解しておいて頂きたいと存じます。