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4つの質問とは
この記事はフランチャイズ・ショーを広告する記事ではなく、主にフランチャイズチェーンへの加盟を検討されている方々を対象にアドバイスをお伝えするものです。
従ってフランチャイズ・ショーのリンクは貼っておりませんので、ご覧になりたい方は「フランチャイズショー」で検索の上、ご覧ください。
さて、明日2月1日より日経新聞社が主催するフランチャイズ・ショーが始まりますが、当ブログへお越しの読者の方々は参加される方も多いと思われます。
こうしたFCショーの最大の特長は何といっても複数のフランチャイザー企業と直接加盟に関する相談や質問を行えることです。
勿論自分なりに尋ねたいことはガンガン遠慮せず尋ねれば良いのですが、ぜひおススメしておきたい質問事項をご紹介しておきます。
(テリトリーが与えられる、宅配を含めた店舗ビジネスを想定しています)
●売上予測の精度に対してどの程度自信がありますか。
●売上予測に対し、フランチャイザーとしてどのような責任があると考えていますか。
●店舗でのオペレーションは全て標準化・マニュアル化されていますか。
●標準化されたオペレーションを忠実に実行すれば、必ず売上が上がりますか。
以上の4点の質問は必ずフランチャイザーに確認して欲しい質問事項です。
フランチャイザー企業にとって都合が良い「自己責任」という言葉
4つといっても、要素としては「売上予測」と「店舗オペレーション」に関する二項目だけです。
この二項目を確認せずして加盟することは、私なら考えられません。
特に売上予測の精度について、日本のフランチャイザーはもっと真摯に向き合わなければなりません。
この点では本家の米国よりかなり遅れをとっています。
また、この点は悪い意味での日本人らしさと申しますか、加盟する側は「自己責任」という呪縛にとらわれ過ぎています。
勿論、独立した経営者となる訳ですから、経営の最終責任は加盟したFCオーナーが背負うことは申し上げるまでもありません。
しかしながら、提供を受けるビジネスモデルの商品価値はどの程度の売上が着実に見込めるかという点にあります。
この点を追求することは、商品価値を追及しているに過ぎないのです。
従って売上予測に対する精度や責任についてあいまいにする、逃げる、全て加盟店側の責任に回避しようとするフランチャイズチェーンには加盟してはならないということです。
尚、この点も当然のことですが、「売上予測に責任を負うこと」と「売上予測を保証すること」は同義ではありませんよ。
質問する側もこの点はちゃんと理解しておく必要があります。
例えば「予測に反して売上がかなり低い」といった場合には、「売上が改善するようコレコレの対策や指導を行なって改善できるよう本部としても力を尽くす」という回答であっても良い訳です。
つまりご紹介した4つの質問は言質をとることでも、保証を得ることを目的とするものでもなく、フランチャイザーとしての「姿勢」を問う質問とも言えます。