自己紹介の通り、当方はコンサルとしてFCに関する様々な相談を頂戴しますが、FC加盟を検討している方からよく頂戴するストレートな質問があります。
それがこの記事テーマとなっている「FCは儲かりますか?」という質問です。
この質問には決まって
「FCは儲かるビジネスではなく、儲かるはずのビジネスです」
と回答しているのですが、この回答の意味について皆様はおわかりになるでしょうか。
目 次
■儲からなければならないの二つの意味
「儲かるはず」という表現には二つの意味が込められています。
1つは「FCとは本来儲かるはずのビジネスだが、儲かっていない事例が多々見受けられる」ことを嘆く意味を込めています。
もう1つは「FCとして相応しい事業を、やるに相応しい方がやれば必ず儲かるビジネスだ」という意味です。
■「FCに相応しい事業」とは
1つ目の意味はすぐに理解して頂けると思いますが、2つ目は少々難解に思えたかも知れませんので補足させて頂きます。
「FCとして相応しい事業」とは文字通りの意味で、FCに合う事業というものがあります。
例えば飲食店はFC化しやすいと思われていますが、どんな飲食店でもFC化できる訳ではありません。
飲食店で行われているオペレーションを標準化させることが、FC事業化の必須要件となります。
逆に言えば、オペレーションを標準化できない飲食店はフランチャイズチェーン展開は無理です。
例えばベテラン料理人の経験と勘が問われる料理を提供している飲食店など、そのオペレーションは容易に標準化できるものではありません。
ところが・・・・
オペレーションを標準化できていないにも拘らず、そうした飲食店がFC加盟店を募集してしまっている場合がかなり見受けられます。
そうした本来フランチャイズとは呼べないチェーン店に加盟した場合には、成功は困難です。
■「やるに相応しい方」とは
次に「・・、やるに相応しい方がやれば・・・」の「やるに相応しい方」についてです。
これはズバリFC加盟者としての資質があるかどうかということです。
FCへ加盟したら、加盟店舗を経営しなければなりません。
経営者としてのリーダーシップやマネジメント力、知識、体力、センス等が必要になってきます。
それらがない、もしくは不足している状況でどんなに優れたフランチャイズチェーンに加盟したとしても、成功は困難です。
「儲からない」となるでしょう。
従って、厳しいことを言うようですが、加盟を検討されている方々は
「このフランチャイズチェーンに加盟すれば儲かるか」
を考える前に
「自分はFC加盟者として必要な資質や要件を備えているか」
をシビアに自己分析しておくことが必要なのです。
もしそれらの要件を満たさないまま加盟してしまえば、本来儲かるはずが「儲からない」となってしまいます。
■まとめ
まとめますと、フランチャイズビジネスとして相応しい事業をFC化しているチェーン店へ、加盟者として必要な資質を持った方が加盟し、マニュアルに従って努力すれば必ず成功するビジネスが「FC」ということです。
FC加盟を検討されている方々は、この原則をくれぐれも忘れないようにして頂ければと思います。