FCチェーンは5G革命に備えよ – フランチャイズという選択

フランチャイズという選択

フランチャイザーとフランチャイジーの両方を経験したコンサルからのメッセージ

フランチャイザー企業へのアドバイス

FCチェーンは5G革命に備えよ

                      

米中経済戦争の大きな理由となっているのが、第5世代のモバイル通信規格「5G」における覇権争いです。

5Gの特徴を表す言葉としては大容量、超高速、大量接続、低遅延、省電力と、実に魅力あふれる言葉が並びますが、その進化具合が過去の世代と段違い!

例えば通信速度と容量は4Gの最低でも10倍以上となり、このボリュームは2時間のハリウッド映画でもわずか3秒でダウンロードできる速度です。

この革命的と言えるパワーをフランチャイズチェーンが有効活用しない手はありません。

ではどのような活用があり得るか、考えてみましょう。

商品タグからの情報をリアルタイムに読み取り、分析することが可能になる

従来、店舗型ビジネスの情報システムの主流はPOSシステムでした。

5Gが普及すれば、その手前、即ち具体的な購買へと移行する前の顧客行動をリアルタイムで集計、分析することも可能になります。

例えば米国リーバイスの事例ですが、販売商品全品に通信用のタグを取り付け、顧客がどのような商品を手にし、試着したか、その後棚に戻ってしまったのか、購買に至ったかをリアルタイムで集計し、分析できるシステムを構築しています。

従来のPOSシステムでは商品が売れたか、売れなかったかは把握できても、例えば手にとってもらえたのか、更には試着してもらえたのか、それとも全く見向きもされなかったといったことまでは分析できませんでした。

5Gの通信網が確立すれば、(分析するための専用システムも当然必要ですが)従来分析不可能だった顧客の購買行動、あるいは商品選択行動を判別できるようになりますので、今後の商品開発や店舗での商品ディスプレイの改善などにこれらのデータを有効に活かせるようになります。

動画を通じた顧客行動の分析も低コストで実現できるようになる

個人情報というデリケートな問題を含んでいるので、どこまで行うかは議論が必要かも知れませんが、店舗内に無線で利用できるカメラを複数台設置し、店舗内の顧客動向を撮影できる環境を整えれば、リアルタイムでしかも個別に顧客の動向を分析、データ化することも可能となります。

従来、店舗内に設置されたカメラの役割といえば、防犯だけでした。

ところが5Gが登場すれば、店舗に来店した顧客を個別に、即ち性別やおよその年令、服装などを通じた身分など属性で速やかに分類した上で、どのような行動を行ったかを掴めるようになります。(もちろん、この場合も専用のシステムが必要です。)

コンビニは従業員が顧客の属性を自己判断して、対象を選択してレジでイチイチ入力する手間が生じていましたが、こうした手間が解消します。

しかもレジでの集計を待つことなく、リアルタイムで来訪客の属性分析ができる等、店舗ごとのより緻密なマーケティング分析が行えるようになる訳です。

全国・同時・多数参加でのオンラインTV会議や研修も可能

5Gが整備されたら、フランチャイズチェーンにぜひ活用して欲しいと考えているのはオンラインTVでの研修や会議です。

スカイプなどを利用すれば、TV会議はすでに現在の通信環境でも可能ですが、参加できる人数は最大で50人どまりであり、例えば全国に100店舗あるチェーン店が同時参加で、質疑応答ができるTV研修を行うことはできません。

5Gが登場すれば、もちろん専用のソフトウエア、あるいはプラットフォームもあることが前提ですが、数百人レベルでのオンラインTV研修への同時参加が可能になります。(ちなみに5Gの場合、1台の基地局で同時接続が可能な通信機器の数は100万台以上となり、この水準は現在の30倍から40倍にも匹敵します。)

そうなれば、わざわざオーナーを東京や大阪に集めて集合研修を行う必要もなくなります。

しかもホストとなる本部側が、そもそも東京や大阪の本社にいなくて済むのも5Gの強みです。

モバイル通信で大容量・超高速通信が実現されますので、研修を実施するフランチャイザー側は、例えば売上を倍増させたチェーン店が北海道の店舗だったとすれば、スマホに接続できる小型カメラとスマホを持って北海道の店舗に出向き、店舗の様子を紹介しながら研修を実施するといったことが、容易に行えるようになります。

顧客へ3D画像での広告も可能に!

この点は5Gだけでなく、VR(バーチャルリアリティ)技術の進化(誰でも簡単に低価格で利用できる環境の実現)も必要ですが、VRの技術がすすんでくれば、顧客に対する広告も、3D、即ち立体画像での広告が可能になってきます。

従来の広告と言えば、動画であったとしても、視聴媒体はTVやスマホといった二次元の平坦な画面だった訳です。

それが、安価なゴーグルをスマホに接続するだけ、あるいはVR技術の進化次第ではスマホにデータを送るだけで、バーチャルでの3D商品を顧客が視聴させることができるうになってきます。

商品広告が立体化できれば、商品のイメージをよりリアルにわかりやすく伝えることができますし、何より顧客に対する商品のプレゼンテーションインパクトが大いに高まる訳です。

ただし、5G登場と共に実現化する、あるいは実現化する可能性が大変高いこうした革新的な技術や機能をフランチャイズビジネスに活かすには、事前の準備と具体的な構想を練っておくことが必要であることは言うまでもありません。

技術や環境が到来してから慌てて飛び乗っているようであれば、チェーン店全体で技術の恩恵を享受することは難しいです。

第4次産業革命と言われる5G技術を活かすも殺すも、皆様次第です。

-フランチャイザー企業へのアドバイス
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自己紹介

私は現在、コンサルタントとして

・事業のフランチャイズ化支援
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を主なテーマにコンサルティング活動を行なっております。
近年、企業経営者や個人の方々からFC加盟についても相談を受けるようになりましたので、お役に立てればと考えこのブログを開設いたしました。

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