最高額を提示してきたのは最も知らなかったユーポス社
今回は「顧客」として実際に利用した、自動車買取のFCチェーン・ユーポス社について語らせて頂きます。
ユーポス社は関西地方では一定の知名度があるようですが、関東地方ではお世辞にも高いとは言えません。
関東では車買取FCと言えばガリバーやラビット、アップルなどが有名であり、実際、私の周囲も「ガリバー」は知っていますが、ユーポスを知っていた知人はいませんでした。
かく言う私もその一人で、ユーポス社には本当に申し訳ないですが、車を売却するまでは知りませんでした。
もう一言付け加えるなら、ユーポス社以外では5社に相見積を依頼したのですが、その5社はすべて社名を知っていました。
そうしたこともあり、相見積を依頼するまでは、同社の査定額にあまり期待していなかったです。
ところが・・・最も高い買取額を提示してきたのは、私の予想に反してユーポス社だったのです。
車買取は独自の中古車販売網の有無等、規模の優位性が大きく影響する面がありま。
正直ガリバーだとか、ビッグモーターといった大手にはなかなか勝てないのではと勝手に思い込んでいたのですが・・・
この点はコンサルとして不勉強を大いに反省致しました。
王者ガリバーが驚異を感じていた
査定額で僅差ながら次点だったのは、知名度抜群のガリバーでした。
そのガリバーの担当者へ、愛車を他社へ売却を断る旨を伝えた際、非常に印象的だったことがあります。
断りを聞いた担当者が、開口一番このような質問を投げかけてきたことです。
「ひょっとして、売却先はユーポスさんですか?」
ガリバーの担当者はビッグモーターやラビットといった他社名は一切口にせず、真っ先にユーポス社の名前をあげたことには正直驚きましたね。
担当者曰く
「最近、ユーポスさんにお客様を持っていかれるケースが増えています」
とのこと。
知名度では圧倒しているはずの王者ガリバーの担当者が驚異を感じているぐらい、ユーポス社は関東地方においても自動車買取競争で競合に打ち勝ち、その存在感を高めていることが伺えます。
売却理由は価格だけではなく「接点」の総合評価
私はユーポス社に愛車を売却した訳ですが、同社を選んだ理由は決して査定額が一番高かったからだけではありません。
それも理由のひとつには違いありませんが、一番高かったと言っても、先述の通り、査定額は僅差でした。
また、いくら高く買い取ってもらえても、売却後にトラブルや揉め事が生じては困ります。
価格以上に「信頼感」や「接客対応」を重視していました。
そのような意味で、まあ、知名度で劣るユーポス社は一番不利な条件の会社だったと言って良いかも知れません。
しかし、査定に訪れた担当者は、私からの大変厳しい「逆査定」に合格し、私に「大手と何ら変わらない安心感と信頼性」を与えることに見事成功しましたね。
私のチェックポイントは、当ブログ愛読者の皆様ならよくご存知かと思いますが、ズバリ「接点」です。
電話によるファーストコンタクトから、来訪時の服装や表情、しゃべり方、名刺の出し方、査定時の様子等々・・・
ありとあらゆる接点を、しっかりチェックさせて頂きました。
その結果、合計点で他社を上回ったので、私は安心して同社へ愛車を売却することを決めた訳です。
FCとしてオススメできるかどうかは別です
ここまでこの記事を読まれた皆様は、私が
「車買取のFCを検討しているなら、ユーポス社をオススメしたい」
との評価をしている、と思われた方もいるかと存じます。
その点については、現時点では
「YESでもNOでもない」
と、はっきりお伝えしておきます。
ユーポス社に対する今回の評価は、あくまで「顧客の立場」から「接点」を重視した結果です。
フランチャイズビジネスに対する評価は、これまた皆様に何度もお伝えしている
「オペレーションの標準化」
と
「成功できる事業パッケージになっているかどうか」
の二点を中心に、シビアに検証する必要があります。
その点については、もっか研究中であり、まだ具体的な結論が出ていないからです。
また、顧客の目線で接点を重視した結果だとお伝えしましたが、各接点ごとの比較では、同社が他社に負けていた点もあります。
(負けていたと言っても、不合格点を付けたくなるほど低い評価の項目があった訳ではありませんが)
この記事でNG点を細かく指摘することは控えます。
ただ、他社に負けていた接点が、お客様によっては非常に重要な判断ポイントになることはあり得ます。
そうなると、その接点が敗因となり、他社に顧客を奪われてしまうことだってあります。
従って、顧客満足度を更に高めてゆく上で、ユーポスにもまだまだいくつか「(問題点ではなく)課題点」があったことは、同社、特にフランチャイザー本部へ、お伝えてしておきたい事項です。
ユーポス社が今後一つ一つの顧客との接点においてそれらをどう改善し、どう成長してゆくか。
また、大手競合他社から驚異と感じられる同社が、フランチャイズチェーンとして今後どう発展してゆくか、ぜひ見守ってゆきたいと考えております。
コンサルタントの視点
注目のFC・競合を脅かす車買取FCユーポス
目 次
最高額を提示してきたのは最も知らなかったユーポス社
今回は「顧客」として実際に利用した、自動車買取のFCチェーン・ユーポス社について語らせて頂きます。
ユーポス社は関西地方では一定の知名度があるようですが、関東地方ではお世辞にも高いとは言えません。
関東では車買取FCと言えばガリバーやラビット、アップルなどが有名であり、実際、私の周囲も「ガリバー」は知っていますが、ユーポスを知っていた知人はいませんでした。
かく言う私もその一人で、ユーポス社には本当に申し訳ないですが、車を売却するまでは知りませんでした。
もう一言付け加えるなら、ユーポス社以外では5社に相見積を依頼したのですが、その5社はすべて社名を知っていました。
そうしたこともあり、相見積を依頼するまでは、同社の査定額にあまり期待していなかったです。
ところが・・・最も高い買取額を提示してきたのは、私の予想に反してユーポス社だったのです。
車買取は独自の中古車販売網の有無等、規模の優位性が大きく影響する面がありま。
正直ガリバーだとか、ビッグモーターといった大手にはなかなか勝てないのではと勝手に思い込んでいたのですが・・・
この点はコンサルとして不勉強を大いに反省致しました。
王者ガリバーが驚異を感じていた
査定額で僅差ながら次点だったのは、知名度抜群のガリバーでした。
そのガリバーの担当者へ、愛車を他社へ売却を断る旨を伝えた際、非常に印象的だったことがあります。
断りを聞いた担当者が、開口一番このような質問を投げかけてきたことです。
「ひょっとして、売却先はユーポスさんですか?」
ガリバーの担当者はビッグモーターやラビットといった他社名は一切口にせず、真っ先にユーポス社の名前をあげたことには正直驚きましたね。
担当者曰く
「最近、ユーポスさんにお客様を持っていかれるケースが増えています」
とのこと。
知名度では圧倒しているはずの王者ガリバーの担当者が驚異を感じているぐらい、ユーポス社は関東地方においても自動車買取競争で競合に打ち勝ち、その存在感を高めていることが伺えます。
売却理由は価格だけではなく「接点」の総合評価
私はユーポス社に愛車を売却した訳ですが、同社を選んだ理由は決して査定額が一番高かったからだけではありません。
それも理由のひとつには違いありませんが、一番高かったと言っても、先述の通り、査定額は僅差でした。
また、いくら高く買い取ってもらえても、売却後にトラブルや揉め事が生じては困ります。
価格以上に「信頼感」や「接客対応」を重視していました。
そのような意味で、まあ、知名度で劣るユーポス社は一番不利な条件の会社だったと言って良いかも知れません。
しかし、査定に訪れた担当者は、私からの大変厳しい「逆査定」に合格し、私に「大手と何ら変わらない安心感と信頼性」を与えることに見事成功しましたね。
私のチェックポイントは、当ブログ愛読者の皆様ならよくご存知かと思いますが、ズバリ「接点」です。
電話によるファーストコンタクトから、来訪時の服装や表情、しゃべり方、名刺の出し方、査定時の様子等々・・・
ありとあらゆる接点を、しっかりチェックさせて頂きました。
その結果、合計点で他社を上回ったので、私は安心して同社へ愛車を売却することを決めた訳です。
FCとしてオススメできるかどうかは別です
ここまでこの記事を読まれた皆様は、私が
「車買取のFCを検討しているなら、ユーポス社をオススメしたい」
との評価をしている、と思われた方もいるかと存じます。
その点については、現時点では
「YESでもNOでもない」
と、はっきりお伝えしておきます。
ユーポス社に対する今回の評価は、あくまで「顧客の立場」から「接点」を重視した結果です。
フランチャイズビジネスに対する評価は、これまた皆様に何度もお伝えしている
「オペレーションの標準化」
と
「成功できる事業パッケージになっているかどうか」
の二点を中心に、シビアに検証する必要があります。
その点については、もっか研究中であり、まだ具体的な結論が出ていないからです。
また、顧客の目線で接点を重視した結果だとお伝えしましたが、各接点ごとの比較では、同社が他社に負けていた点もあります。
(負けていたと言っても、不合格点を付けたくなるほど低い評価の項目があった訳ではありませんが)
この記事でNG点を細かく指摘することは控えます。
ただ、他社に負けていた接点が、お客様によっては非常に重要な判断ポイントになることはあり得ます。
そうなると、その接点が敗因となり、他社に顧客を奪われてしまうことだってあります。
従って、顧客満足度を更に高めてゆく上で、ユーポスにもまだまだいくつか「(問題点ではなく)課題点」があったことは、同社、特にフランチャイザー本部へ、お伝えてしておきたい事項です。
ユーポス社が今後一つ一つの顧客との接点においてそれらをどう改善し、どう成長してゆくか。
また、大手競合他社から驚異と感じられる同社が、フランチャイズチェーンとして今後どう発展してゆくか、ぜひ見守ってゆきたいと考えております。
-コンサルタントの視点
-FC, ユーポス, 車買取
執筆者:フランチャイズという選択
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