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FC選びは二つに分けて考えるべし
「FCはどんなふうに選べば良いですか?」
FC加盟を検討されている企業経営者や個人の方々からの相談で、必ずといって良いぐらい受けるのがこの質問です。
FC選びは二つに分けて考えることができます。
一つは「フランチャイザー企業」、もう一つが「事業の内容」ですよね。
フランチャイザー企業の見分け方について
今回は前者について、即ちフランチャイザー企業を見分ける場合に自分自身が実践した方法をお伝え致します。
と言いましても、いたってシンプルなことで難しいことではありません。
それは
企業として当たり前のことをちゃんとやっているか、できているかを確認するということ
です。
「当たり前のこと」とは
「当たり前のこと」という表現を一応補足しておきます。
要は新入社員が最初の新人研修で学ぶビジネスマナーやビジネスの基本レベルのこと、と考えて頂ければ結構です。
例えば挨拶やお辞儀の仕方、名刺の出し方、受け取り方、お茶の出し方、電話での受け答え、メールを出すタイミングや内容や構成、文章上のマナー、基本的なプレゼンの仕方等々です。
ビジネスマンとして活躍する上で不可欠なこと、土台になることと言っても良いでしょう。
ところがコンサルをやっておりますと、そうした大切な土台が組織的に崩れてしまっている企業に遭遇する機会が決して少なくないのです。
その中には、成功を遂げたフランチャイザーとしてTV番組で取り上げられていた企業もありましたよ。(事実です!)
しかしながら一般社員だけでなく管理職、幹部に至るまで基本事項をルーズにしていた点が目立ったため、
「早晩必ず経営はおかしくなるだろう」
と評価していました。
案の上、経営者とお会いした後1年足らずでそのフランチャイザーは倒産してしまいました。
フランチャイザー企業にとってマナーの基本が特に大切な理由
私が知らないだけで、例えばベンチャー企業など、ビジネスの基本やマナー等お構いなしに躍進を遂げている例外的な企業もあるかも知れません。
が、フランチャイズチェーンを掲げる企業に限れば、そのような例外は当てはまりません。
理由は簡単です。
経営組織が異なる他企業や個人事業主に、マニュアルに基づいた運営を徹底させることが求められるからです。
自社の社員にビジネスの基本やマナーを徹底できない企業に、そのような真似はできません。
従ってフランチャイザー企業の見分け方は決して難しくありません。
基本的なことがちゃんとできているか、丁寧に確認することだけに徹してください。
惚れ惚れするぐらいビジネスの基本がしっかりしている企業なら、フランチャイザーとしては合格と考えて頂いて構いません。
(FCとしての事業内容は別ですよ、この点はお忘れなく!)
一方、組織としてビジネスマナーやビジネスの基本がいい加減な企業なら、事業が儲かりそうであっても加盟は絶対におススメ致しません。
ビジネスの基本は十分条件ではないけど「必要条件」です。
皆さんが検討しているフランチャイザー企業は、ビジネスの基本を社員へ徹底させることができていますか?