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FCの加盟先は大手が選ばれる傾向があるが・・・
フランチャイズチェーンには大手FCもあれば、スタートしてまだ間もないアーリーステージの小規模FCもあります。
もし加盟するなら皆様はどちらを選ぶでしょうか。
この質問を実際に投げかけてみると、だいたいの方が「大手FC」と回答します。
当然と言える結果かも知れません。
しかしながら大手FCの方があらゆる面で一方的に良く、逆にアーリーステージのFCは全面的に劣るかと言えば、決してそのようなことはありません。
それぞれメリット、デメリットがあります。
そこで今回は大手FCのメリット、デメリットを整理してみることにしましょう。
■大手FCのメリット
●ブランド力や知名度がある
●集客力が高い
●フランチャイズチェーンとしての信頼性が高い
●FCとしてのマニュアルやシステム、組織体制などが整っている
●様々な経営データが蓄積されているため、的確な経営判断を下しやすい
●多数のFCオーナーがいるため、先輩FCオーナーから情報やアドバイスを得やすい
こうしたメリットがありますので、加盟先として選択する場合に問題はなさそうに思えます。
・・・・ところが大手FCには次のようなデメリットがあるのです。
■大手FCのデメリット
●加盟金やロイヤルティーが一般的に高い
●FC店舗に対する縛りが多く、経営の柔軟性が乏しい場合が多い
●良いテリトリーは既存のFCオーナー、または直営店によって埋め尽くされている
●加盟のハードルが高かったり、募集を締め切ったりしている場合も多い
■特に大きなデメリットは「良いテリトリーが残されてないこと」
特に大きなデメリットと言えるのは3番目の
「良いテリトリーは既存のFCオーナー、または直営店によって埋め尽くされている」
です。
大手FCは自己資本も充実していますので、良い出店エリアのテナントに空きが出たら、加盟者を待たずにすぐに直営店を出店する場合もあります。
その結果、大手FCに加盟できても、出店できるエリアがあまり良いとは言えないエリアばかりという状況が大半です。
仮に良い出店エリアが残っていたとしても、そこはなかなかテナントの空きが出ないため出店を断念していたり、すでに加盟を済ませた他のオーナーが何年も出店を待っている状態だったりします。
■良いエリアが空いたとしても・・・・
もっともFC契約は有限ですので、良いエリアで運営していたFCオーナーが引退することで良いエリアの空きが生じる場合があります。
しかし、そうしたエリアは2店舗目、3店舗目の開店機会を伺っている既存のFCオーナーにとっても魅力的なエリアです。
フランチャイザーとしても新規のオーナーに任せるより、すでに加盟して実績を上げているFCオーナーの方が成功確率が高いのでそちらを優先する傾向にあります。
・・・つまり、大手FCは新規で加盟するFCオーナーにとっては「旨味がないFC」となっている場合が多いのです。
それゆえ、FCに加盟するなら大手や有名FCがアーリーステージのFCより断然良い!とは言えないのです。
では次回はアーリーステージFCのメリット、デメリットを明らかに致します。