目 次
本記事は「フランチャイズって何?」のパート2です
最近フランチャイズに関心を持たれたビギナー方を対象として「フランチャイズとは何か」についてわかりやすく解説する記事の、今回はその2です。
最初から読まれたい方はパート1の「意味や定義の入門編」からぜひご覧ください。
さて、前回フランチャイズの意味について
”成功している事業”を営んでいる企業から「(成功している事業の)経営ノウハウ」の提供と「継続的な支援」を受けることを条件に、独立した個人や法人がその企業の仲間となって共に”成功している事業”を行うこと
とご紹介し、その中で最も大切な前提となる「成功している事業」について説明致しました。
今回はその後の言葉について、順次補足致します。
■「経営的ノウハウの提供」とはどんなにふうに行われるのか
経営的なノウハウを提供するってどんなふうに行うかということですが、この点もフランチャイズとは何かを考える上で重要な視点になります。
成功している事業は、他の企業や個人にしてみれば「未経験の事業」となります。
そうした未経験の方でも迷ったり、悩んだりすることなく事業を行えるようにするには、例えば喫茶店なら、喫茶店を経営するために必要な全ての取り組みを「標準化」し、それを「マニュアル」にして提供する必要があります。
「標準化」という少しむずかしい言葉が登場してきましたが、「標準化」はカップめんの作り方を思い起こすと理解しやすくなります。
カップめんは誰でも教われば作れますが、なぜ誰でも教われば作れるかというとカップめんの作り方が「標準化」されているからです。
例えばお湯を入れた後「適当な時間待つ」と言われてもどれくらい待てば良いか、わかりませんよね。
ところが「お湯を入れて蓋を閉じたら、3分待つ」と具体的に定めてあれば、誰もが3分待つことがわかる訳です。
このように何をどうすれば良いか、誰もが迷わず行えるようにすること、やり方のルールや手順などを定めることを「標準化」と言います。
(ちなみに、この「標準化」を専門的な言葉を交えてもう少し正確に表現すれば、「オペレーションの標準化」となります。)
■マニュアル(化)の意義
やるべきことが「標準化」されたとしても、それらを口頭でたくさん説明されたとしたら、全てをすぐに覚えることは難しいですよね。
また誤って記憶してしまうことだってあります。
そのような状況では正しい方法で事業を行えなくなってしまいます。
そこで標準化されたことを文章化し(=マニュアル化)、いつでも確認できるようにするために提供されるツールが「マニュアル」という訳です。
マニュアルがあれば、仮に「お湯を入れてから何分待つんだっけ?」となった場合にマニュアルを見ることで正しい分数を確認できます。
そのため、マニュアルもフランチャイズを行う上では不可欠なツールなのです。
■「継続的な支援」とはどのように行われる?
次に継続的な支援はどう行うかですが、ここで登場するのが「スーパーバイザー」と呼ばれる職員の存在です。
スーパーバイザーはフランチャイズ加盟者を募集している側の企業(専門的にフランチャイザーと言います)の職員で、直営店の店長などで経験を十分積んだ方などが選ばれます。
そのスーパーバイザーが定期的に訪ねてきて、マニュアルどおり運営されているかを確認したり、何か困っていることはないかなど相談にのってくれたりします。
■「独立した個人や法人がその企業の仲間となって」とは具体的にどんな意味?
最後に「独立した個人や法人がその企業の仲間となって」の意味です。
例えばマクドナルトを事例とするなら、マクドナルド以外の個人や法人企業がマクドナルド加盟店となり、マクドナルド○○店を運営するということです。
その場合、看板や商品メニューやサービス、ロゴやユニフォームなど、マクドナルド全体で統一されているものに全て則る必要があります。
例えば自社名が山田商事だから山田商事○○店と名乗ってはダメです。
従業員のユニフォームなども、山田商事オリジナルの制服を着用させてはいけないということです。
しかしながら、マクドナルド○○店を運営するのはマクドナルドとはあくまで別会社である山田商事となります。
個人であってもマクドナルドの社員になったり、法人であれば子会社となったりする訳ではないのです。
これがフランチャイズの仲間になるという意味(専門的には「チェーンに加盟する」と言います)で、フランチャイズの根幹的なルールとも言えます。
以上2回にわたってフランチャイズとはどのようなものかを解説して参りましたが、如何だったでしょうか。
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