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お化粧店での説明会は悪徳FCが得意?
今回は正直記事のタイトルに悩みました。
「FC加盟希望者の皆様へ、お化粧店での加盟説明会に要注意!」
というタイトルですが、このタイトルではお化粧店(お化粧店についてはこの後説明します)で説明会を行なうフランチャイザーが悪いといったニュアンスが感じられます。
まあ・・
お化粧店での加盟説明会は、悪徳フランチャイザーが好んで行いたがるのは事実です。
ですが、お化粧店での説明会は決して悪徳FCの専売特許という訳でもありません。
優良フランチャイザーも普通に行っていることです。
お化粧店での加盟説明会=悪いフランチャイザーの行為とは言えませんので、その点は誤解なさらないでください。
■お化粧店とは?
では「お化粧店」とは何かと言うことですが、お化粧店とは
加盟者を募集しているフランチャイズチェーンの標準的な店舗と比較した場合、店舗面積がかなり広く、内装なども豪華に作られた店舗のこと
を主に言います。
■フランチャイザーがお化粧点で加盟説明会を開く理由
フランチャイザー企業は加盟検討者の方々を対象に、店舗を見学させる必要があります。
その際、狭くこじんまりとした店舗より、広くて内装なども豪華な店舗の方が見栄えが良いですし、好印象をもたれやすいですよね。
また、説明会を開く場合、飲食店ならホールが広い方が多数の参加者を収容できます。
厨房などを見学させる場合も広いスペースがあれば見学させやすいですし、作業している従業員への迷惑も軽減できます。
何より加盟を検討して頂いている大切なお客様が、わざわざ足を運んで参加してくれている訳です。
できるだけ上質な環境でもてなしたいという思いは、カスタマーファーストにも通じる発想です。
従って、優良店であっても、そうした意味合いからお化粧店で説明会を実施するケースが必然的に多くなる訳です。
■お化粧店での説明会に参加する上で気をつけなければならないこととは?
では、FC加盟を検討されている方々がお化粧店で行われる説明会に参加する上で気をつけなければならないことは何でしょうか。
●お化粧店は標準的店舗ではないことを意識すること
●お化粧店を作るには、平均的な出店投資額の倍以上要する場合もあること
●標準的な店舗も改めて見学し、自分が取り組みたいと思えるかを再度確認する必要があること
こうしたことを、十分心得ておくということです。
もしそうした認識がないままお化粧店での説明会に参加した場合
◇カッコいいお化粧店を観ただけでそのチェーン店のファンになり、加盟に前のめりになってしまうこと
◇ファンになったことで、悪い情報にあまり耳を傾けなくなること
◇お化粧店が自分が作りたい店舗の基準となってしまい、投資額で背伸びをしたくなる原因になる
といったことが起き得ます。
私に相談してきたある経営者の方の事例です。
その方は東京・青山にある店舗で行なわれた説明会に参加したところ、その店舗が大変スタイリッシュだったようですっかり魅せられてしまいました。
相談にお越しになった際、「あんなカッコイイ店舗をぜひ作りたい」と完全に前のめりになった状態でしたので、それを冷ますのに大変でした。
こうした事例を実際に目の当たりにしています。
店舗での説明会に参加される場合は
「フランチャイズチェーンの説明会はお化粧店で行なわれることが多い」
との自覚をくれぐれも持たれた上で参加するよう心掛けてください。