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歴史学習のすすめは教養を身に付けるためではありません
本記事のタイトルを読むと、何やら学問的な話題だと思った方も多いかと思われます。
このブログは、FCについて理解を深めて頂くことが目的であって、教養を身に付けて頂くことを目的にはしておりませんのでどうかご安心を!
とは言え、前半は少々硬い内容かもしれませんが・・・
後半は、特に好きな方にとっては楽しい話をするつもりですので、どうか最後までお付き合いください。
FCはアメリカ生まれであること:FC理解で重要です
まずは復習的内容からですが、フラチャイズビジネスを生み出したのは、見出しのとおり、アメリカですね。
知識として、このことをご存知の方は多いです。
しかし、なぜアメリカがフランチャイズビジネスを作り出したか、社会的、歴史的背景を理解されている方は当ブログ読者様を除くと、限られてしまいます。
その点を理解することは、教養としてではなく、フランチャイズビジネスを「成功」させる上で、実は大変重要なのです。
ではなぜそれほど重要なのかですが、その点を説明しているのが本ブログの
二本の記事ですね。
上記の二本の記事でその点を詳しく説明していますので、まだ読まれていないという方はぜひご覧になってください。
ついでですが、ご紹介した二本の記事を読んで頂ければ、なぜ未だに”日本流のフランチャイズビジネス”が
「本部だけが儲かる詐欺のようなビジネスだ」
といった誤解や非難が解消しない根本的な理由の一つが、見えてくると思います。
日本の一流経営者は日本の歴史に対する造詣が深い
さて、復習はこれぐらいにして本題に入りましょう。
改めてお伝えするまでもないかも知れませんが、日本で一流と称される経営者の大半は、日本の歴史について造詣が深い方ばかりです。
過日もある著名な経営者の方とお会いしましたが、その方は戦国武将について語らせたら、右に出る方がいないぐらい大変詳しく、教科書には決して出てこないようなエピソードなど、たっぷり聞かせて頂きました。
日本で企業経営をする以上、日本社会への理解は不可欠です。
しかし現在の状況だけを切り取って理解しようとしても、日本社会に対する本質的な理解は生まれません。
「日本国」の起源については諸説がありますが、少なくとも1千年以上の歴史を通じて、現在の日本社会が形造られてきた訳です。
日本の歴史を学ぶこと、特に文化や慣習、社会的制度の変遷を学び、理解に努めることは、教養ではなく、日本社会の中でビジネスを大成させる上で、不可欠と言えます。
(と・・・漠然と言ってしまうと雲を掴むような話になるでしょうから、もし具体的なテーマで歴史を学ぶとしたら
・村社会
・忖度文化
これら二語を重点的に学習することをオススメ致します。)
日本の歴史を学ぶ重要性は、そのままフランチャイズビジネスにも当てはまります。
従ってフランチャイズビジネスに人生をかけようとしている方々は、日米両国の歴史を学ぶことが大切です。
アメリカの歴史や社会を学ぶならハリウッド映画がオススメ
ここまで硬い話にお付き合い頂きましたが、ここからは少しリラックスしてお読み頂けます。
日本の歴史、特に文化的な歴史を学ぼうと思えば、歴史小説を含めていくらでもありますが、アメリカの文化や慣習などの歴史的変遷を学べる良書は、日本では(正確には翻訳された書物の中には)あまりに見当たりません。
日本人の著書の他、翻訳されたものを含めて国内で販売されている書物は、ジャンルとして政治史(中でも外交)が大半です。
(この点は私の見識不足かも知れませんので、オススメの米国の歴史書があればぜひ教えてください)
そこでアメリカ社会の慣習や文化、歴史を学ぶ上でオススメしたいのが、ハリウッド映画です。
ハリウッド映画は娯楽として楽しみながら鑑賞できる上、米国の文化や歴史も同時に学べる最高の材料です。
ではどんな映画を見るべきかですが、極論するなら、SF、ホラー&スリラー、アニメ、アクションのジャンルを除き、米国が舞台になっている作品なら、米国の文化や社会について学べます。
なぜならハリウッド映画は、米国の社会や文化へ関心を持ってもらい、理解を深めてもらうという、国家的な戦略も役割として担っているからです。
(人によってはこの点を「プロパガンダだ」と表現される方もいます。が、私はハリウッド映画の役割はプロパガンダという政治的色彩ではなく、単純にアメリカの”広告宣伝”といったライトな意味しかないと考えています。)
とは言え、具体的な候補がないとわからん!という方のため、あくまで独断と偏見ですが、いくつか推奨作品を上げさせて頂きます。
・ダンス・ウィズ・ウルブズ
・ギャング・オブ・ニューヨーク
・ファウンダー(マクドナルド創始者、レイ・クロック氏を多少シニカルに描いた作品です)
・マルコムX
・ニクソン
・JFK
・私が愛した大統領
・招かれざる客
また、映画ではなくドラマですが、フランチャイズビジネスがアメリカで本格的に登場した1960年台のアメリカ社会が緻密に描かれている作品としては
・ジ・アメリカンズ
あたりがオススメでしょうか。
さきほどお伝えしたようなミッションがハリウッド映画作品に隠されているとの前提でご覧頂ければ、何気ないセリフのやり取りの中に、良くも悪くもアメリカ流の価値観や考え方、文化的に優れているよという主張が、巧みに収納されていることに気づけて頂けると思います。
もっとも、映画は教科書ではなく、あくまで娯楽作品です。
また米国の社会や歴史を数本程度の作品を鑑賞して、すぐに理解を深められるものではないこともどうかご理解ください!
あくまで「提案」ですが、フランチャイズビジネスに真摯に取り組もうとされている方々は、米国を舞台にしたハリウッド映画やドラマの視聴を「趣味」に加えて頂き、忙しいとは思いますが、できるだけたくさんのハリウッド作品をご覧になることをオススメ致します。