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■なぜeラーニングの活用が必要なのか
フランチャイザー企業は、フランチャイジーの研修を継続的に行なってゆく必要があります。
「ロイヤルティーの対価として必要なサービス」
という意味もありますが、フランチャイジーの研修はチェーン店全体の質や売上を向上させるために不可欠な取組みだからです。
つまり、ロイヤルティーを受け取っていなくとも継続的に取り組まなければならないのがフランチャイジーの研修と言えます。
問題はその実施方法です。
数店舗ほどの加盟店だけでこじんまりとやっているアーリー段階なら、加盟店経営者を本社へ呼び、対面式で研修を行なうことができるかも知れません。
が、加盟店が全国におよんだ場合、本社へ全加盟店オーナーを招集して研修を行なうことはなかなか困難です。
全オーナーが同じ日時で都合を付けることは難しいですし、東京が本社であれば、特に北海道や九州のオーナーにとって旅費や移動に要する時間は馬鹿にできません。
そこで全国展開が進んでいるフランチャイザーがフランチャイジーの研修を行なう際に活用すべき方法が「eラーニング」です。
要は研修の「DX化」です。
eラーニングのメリットとは
eラーニングであれば加盟店オーナーを招集せずとも研修可能ですし、研修メニューの追加や変更なども柔軟に行なえます。
研修会場を準備する必要もありません。
忙しい本社幹部を研修日時に合わせて拘束する必要もなくなります。
そのうえ、システムを組めば考課測定の実施、採点や集計などもスピーディーに行えます。
また、研修を受けるFCオーナーにとっても移動負担がなくなるだけでなく、自分の都合が良い時間帯に研修を受けることができます。
研修を受けやすくなる上、店舗運営への影響も最小限にできます。
■eラーニングが企業で成果を生まない理由とは?
このようにフランチャイズチェーンの研修において、eラーニングを活用すことはメリットだらけです。
しかしながら日本企業では、特に米国企業と比較した場合、eラーニングが十分活用されているとは言えません。
その理由は様々ありますので別の記事で改めてお伝えしたいと思いますが、一番の理由は
「教育コンテンツの品質」
にあります。
それは研修を受ける側の立場になって考えて頂ければわかります。
固定されたカメラの前で講師が黙々と話しているだけの動画を長時間見せられては、眠たくなりますし嫌にもなります。
この点はコストとの兼ね合いがありますが、映像制作のプロの協力を得て、字幕スーパーやCG、効果音を交えて本格的な編集を行い、見応えのあるテレビ番組のような研修動画作りを目指すべきです。
つまり、義務で見なければならない研修動画ではなく、積極的に見たくなる研修動画作りを目指すべきなのです。
素人レベルの動画では教育効果は望めません。
教育にお金をかけ過ぎてダメになったFCはいない
研修や教育にコストをかけることを渋ってダメになったフランチャイズチェーンはあっても、研修や教育にお金をかけ過ぎて倒産したというフランチャイズチェーンは聞いたことがありません。
しかも動画制作コストは劇的に安価になっており、それほど大きな投資を行わなくとも見応えのある研修動画を制作できるようになってきました。
eラーニングを通じた教育効果を高めるために、高品質の動画研修コンテンツに取り組むことをフランチャイザーへ積極的にオススメ致します。