本記事では50代、60代の方々がFC加盟し、独立を果たす場合にぜひ留意して頂きたいことをお伝えしたいと思います。
目 次
本部やスーパーバイザーのアドバイスに素直に従う
50代、60代の皆様にとって本部社員の大半、特に接点が多くなるスーパーバイザーは皆様より年齢が大きく下回っている場合が多い・・・
と言うより、SVはある程度年齢的な若さも必要なので、ほとんどそうなるでしょう。
年下どころか、担当SVがご自身の子息の年齢と変わらない、という場合もあるかも知れません。
そんな若造から上から目線でダメ出しされたり、指導されたりするのは、決して気分が良いものではないですよね。
しかし、加盟したFCのビジネスについて熟知し、そのビジネス分野では経験が豊富なのは若造であっても、SVです。
年齢的なプライドを一旦捨て去り、素直に若造共の声に耳を傾けてみてください。
経験に根ざした彼らからの情報やアドバイスは、経営上の気付きや改善のヒントになることがきっとあります。
アルバイトスタッフを信じ、仕事を託すこと
皆様が信じるべきは、皆様が雇用した若いアルバイトスタッフです。
彼ら、彼女らは、人生の大先輩から見ると大変頼りなく感じられるかも知れません。
この若造が!
と思ったSVより、更に社会的常識やマナーという点で劣っている可能性も大です。
単に常識やマナーの問題に留まらず、仕事上でのミスや失敗が繰り返されることもあるでしょう。
しかし、店舗は彼ら、彼女らの力なくして決してまわりません。
ミスや失敗だけは全て自分が被る覚悟で(これは言うが易しで決して簡単なことではありませんが)、彼ら、彼女らに仕事を託し、経験を積ませ、成長させることが、店舗の未来を切り開くことになります。
人件費の負担が厳しくとも、早期に自分の分身を育成すること
50代、60代の皆様が店長として店舗マネジメントに励むことに、決して異議を唱える気はありません。
しかし、5年も6年も店長業務を続けるのは体力的にも難しいでしょうし、仮に気力で体力面のカバーができても、生産性の衰えまでは回避するのは困難です。
生産性の低下は、顧客に接するスタッフへのプレッシャーやストレスとなり、店舗全体の雰囲気や士気の低下を招く要因にもなります。
従って、そうなる前に自分の分身を育成することが特に50代、60代からFCに加盟するオーナーの皆様にとって不可欠であり、重要なテーマです。
しかし自分の分身はすぐには育ちません。
また、店舗が軌道にのり、経営的に余裕が生まれたら社員を採用してと考えていては、その前に店舗生産性の低下を招き、手遅れになりかねないのです。
従って、50代、60代の方々が加盟される場合は、最初から自分の分身となる人材を確保した上での加盟をオススメしています。
その場合、特に初年度は経営的に苦しいことは、よ~く!わかります。
仮に額面が月30万円の場合、社会保険の会社負担分や交通費その他の諸経費で、社員ひとりあたりの維持費は40万~50万はかかります。
初年度は赤字で、オーナーの手取りすら満足に受け取れない状況で、一人の人材維持に40万~50万毎月かかるキツさや負担感は相当なものです。
しかし、そのキツさを乗り越えて自分の分身を早期から育てれば、結果として自分の気力、体力低下の不安から解放され、オーナー業務に専念できます。
また、多店舗展開もよりスピーディーに実現することも可能になるのです。
50代、60代の皆様がFC加盟する場合、自分だけの力で乗り切ろうとせず、経費はかかっても良い意味で「他力本願」で経営に臨むこと。
これらの留意点を踏まえ、ぜひ成功を勝ち取って頂きたいと願ってやみません。