このブログでは政治的な話は極力避けるようにしてきましたが、ザーもジーもFC展開において海外進出をするべきと主張している以上、隣国である韓国について、触れない訳にはいかなくなってきました。
韓国羽田・ソウルを飛行機で約1時間半、これが福岡、釜山間であれば、最短35分で移動できます。
移動に要する距離や時間が短いことは、ビジネスコストとして有利であることは間違いありません。
しかしながら、現在の日韓関係・・・否、今後の日韓関係を踏まえれば、こと韓国への進出は慎重に考える必要があります。
では日本は今後韓国とどう向き合い、どう付き合っていくべきか、私見をお伝えして参ります。
日本人の嫌韓意識の正体:約束事は守られるとの性善説
現在日韓関係を特に大きな問題となっているのが慰安婦少女銅像問題、徴用工判決問題、レーダー照射問題、そしてホワイト国除外ですが、これらの問題に対する我々日本人の主な感情は
「ルールや約束を反故にする韓国が悪い」
といったところだと思われます。
この感情を否定するつもりはないのですが、ただ、こうした状況を日本側(主に政府ですが)が招いてしまった側面があると私は見ています。
一言で言えば、韓国を「良き隣人」「信頼できる友」という前提で接してきたことです。
日本は社会を「性善説」で発展させてきた経緯があります。
その起源とも言えるのが、「村社会」に代表される仕事や生活の共同体的な仕組みです。
村社会には独特の「掟」が存在しましたが、掟は守られる、即ち村社会は互いにルールを守るとの前提がなければ、機能しません。
互いが良き隣人として助け合ってこそ、生活が営めたし、それが互いの豊かさの向上にも結び付いていったので、こうした基盤が日本人のDNAとして刷り込まれていった訳です。
少し脱線しますが、私がフランチャイズビジネスに大変魅力を感じているのは、米国生まれながら、こうした日本特有の村社会的は考え方にも相通じる、日本人に大変マッチしたビジネスモデルだからです。
「互いに信頼する」ということは、互いに交わした約束事を守ることが基本となります。
日本人は良くも悪くも、昔からのDNAで、互いにしっかりと交わした約束事であれば、守られるだろうとの前提というか、感情的な期待が韓国に対して少なからずあったと言えます。
そのため、「あれだけしっかりと約束したのに、なんで韓国は守らないんだ」という約束事を蔑ろにする数々の行為が、我々日本人には非常に不誠実に思えたり、あるいは「一方的に裏切られている」と見えたりすることから、「けしからん!」となって、日本人の嫌韓感情を生む大きな要因になったと考えられます。
性悪説にたったビジネスライクな取引相手と考えるべき
ご承知のとおり、欧米は「契約社会」ですが、契約に対する捉え方が日本とは大きく異なります。
そもそもなぜ契約するかですが、「約束事が守られない場合のリスク回避」が根底にあります。
要は、契約相手は信用できないとの性悪説が前提になっている訳です。
で、良くも悪くも契約違反や反故にされた場合の対応はドライです。
問答無用で粛々と契約内容に謳われている条件に従って契約が解消されたり、ペナルティが履行されたりします。
もちろん、欧米での企業間取引においても、契約とは別に、互いに話し合って一定の譲歩により解決をはかる、いわゆる日本人的対応で解決を目指す場合もありますよ。
しかしながら、日本人のように、契約より優先してそれが行なわれるとは言えません。
契約が誠実に守られてきたという履歴、あるいは”スコア”があってのことです。
銀行融資やクレジットカードの発行で、この会社、あるいは代表者がどれだけ信頼できるかはスコアで評価されますが、こうした前提がなければ日本人的な話し合いで解決を目指すことはほとんど行われることはないのです。
要は、韓国に対して、こうした性悪説に立った二国間の取り交わしを行っていれば、事態はここまで拗れることはなかったと思います。
ところが、日本人は
「話し合いをすれば、人間同士なんだからきっと理解し合える」
「こちらが誠実に約束を守っていれば、相手もきっと守ってくれる」
といった性善説に則った「期待」を韓国に抱いてしまったことが、一連の問題を生み出す国民的な土壌になったと見ています。
日韓の関係を語る上で、植民地支配の自虐的な歴史観が日本人に植え付けられたことで、韓国に対する贖罪意識や特別に配慮すべきといった言った感情が外交の場面で負の影響をもたらしたとの指摘はよく聞きます。
それは否定しないと申しますか、韓国に対してなかなかノーが言えなかった、大きな要因の一つであることは間違いありません。
ただ、自虐史観や贖罪意識を取り除くだけでは、今日の問題を克服して、新たな日韓関係を築くことは困難です。
約束を何度も反故にされてきた客観的な事実を踏まえれば、契約上、日本人的な円満な解決を目指すことに固執すべきではありません。
とは言え、別に嫌韓意識を前提に、相手を忌み嫌う必要もないと考えます。
「契約は守られない可能性がある」
「信頼を前提にしない」
「契約が履行されたら加点し、反する行為があったらマイナス評価する」
こうしたビジネスライクな視点に立った上で、韓国との関係を再構築する必要があると言えます。
話せばわかる・・・
相手を信頼することが大切だ・・・
こうした美徳とも言える日本人的発想を否定したくはないのですが、その精神だけで臨んでも、韓国との関係は良好にならないことは十分証明されたと言えます。
韓国に対するこうした視点の転換が、今日本国民全体に求められています。
コンサルタントの視点
韓国は「付き合いにくいクライアント」と割り切るべき
このブログでは政治的な話は極力避けるようにしてきましたが、ザーもジーもFC展開において海外進出をするべきと主張している以上、隣国である韓国について、触れない訳にはいかなくなってきました。
韓国羽田・ソウルを飛行機で約1時間半、これが福岡、釜山間であれば、最短35分で移動できます。
移動に要する距離や時間が短いことは、ビジネスコストとして有利であることは間違いありません。
しかしながら、現在の日韓関係・・・否、今後の日韓関係を踏まえれば、こと韓国への進出は慎重に考える必要があります。
では日本は今後韓国とどう向き合い、どう付き合っていくべきか、私見をお伝えして参ります。
目 次
日本人の嫌韓意識の正体:約束事は守られるとの性善説
現在日韓関係を特に大きな問題となっているのが慰安婦少女銅像問題、徴用工判決問題、レーダー照射問題、そしてホワイト国除外ですが、これらの問題に対する我々日本人の主な感情は
「ルールや約束を反故にする韓国が悪い」
といったところだと思われます。
この感情を否定するつもりはないのですが、ただ、こうした状況を日本側(主に政府ですが)が招いてしまった側面があると私は見ています。
一言で言えば、韓国を「良き隣人」「信頼できる友」という前提で接してきたことです。
日本は社会を「性善説」で発展させてきた経緯があります。
その起源とも言えるのが、「村社会」に代表される仕事や生活の共同体的な仕組みです。
村社会には独特の「掟」が存在しましたが、掟は守られる、即ち村社会は互いにルールを守るとの前提がなければ、機能しません。
互いが良き隣人として助け合ってこそ、生活が営めたし、それが互いの豊かさの向上にも結び付いていったので、こうした基盤が日本人のDNAとして刷り込まれていった訳です。
少し脱線しますが、私がフランチャイズビジネスに大変魅力を感じているのは、米国生まれながら、こうした日本特有の村社会的は考え方にも相通じる、日本人に大変マッチしたビジネスモデルだからです。
「互いに信頼する」ということは、互いに交わした約束事を守ることが基本となります。
日本人は良くも悪くも、昔からのDNAで、互いにしっかりと交わした約束事であれば、守られるだろうとの前提というか、感情的な期待が韓国に対して少なからずあったと言えます。
そのため、「あれだけしっかりと約束したのに、なんで韓国は守らないんだ」という約束事を蔑ろにする数々の行為が、我々日本人には非常に不誠実に思えたり、あるいは「一方的に裏切られている」と見えたりすることから、「けしからん!」となって、日本人の嫌韓感情を生む大きな要因になったと考えられます。
性悪説にたったビジネスライクな取引相手と考えるべき
ご承知のとおり、欧米は「契約社会」ですが、契約に対する捉え方が日本とは大きく異なります。
そもそもなぜ契約するかですが、「約束事が守られない場合のリスク回避」が根底にあります。
要は、契約相手は信用できないとの性悪説が前提になっている訳です。
で、良くも悪くも契約違反や反故にされた場合の対応はドライです。
問答無用で粛々と契約内容に謳われている条件に従って契約が解消されたり、ペナルティが履行されたりします。
もちろん、欧米での企業間取引においても、契約とは別に、互いに話し合って一定の譲歩により解決をはかる、いわゆる日本人的対応で解決を目指す場合もありますよ。
しかしながら、日本人のように、契約より優先してそれが行なわれるとは言えません。
契約が誠実に守られてきたという履歴、あるいは”スコア”があってのことです。
銀行融資やクレジットカードの発行で、この会社、あるいは代表者がどれだけ信頼できるかはスコアで評価されますが、こうした前提がなければ日本人的な話し合いで解決を目指すことはほとんど行われることはないのです。
要は、韓国に対して、こうした性悪説に立った二国間の取り交わしを行っていれば、事態はここまで拗れることはなかったと思います。
ところが、日本人は
「話し合いをすれば、人間同士なんだからきっと理解し合える」
「こちらが誠実に約束を守っていれば、相手もきっと守ってくれる」
といった性善説に則った「期待」を韓国に抱いてしまったことが、一連の問題を生み出す国民的な土壌になったと見ています。
日韓の関係を語る上で、植民地支配の自虐的な歴史観が日本人に植え付けられたことで、韓国に対する贖罪意識や特別に配慮すべきといった言った感情が外交の場面で負の影響をもたらしたとの指摘はよく聞きます。
それは否定しないと申しますか、韓国に対してなかなかノーが言えなかった、大きな要因の一つであることは間違いありません。
ただ、自虐史観や贖罪意識を取り除くだけでは、今日の問題を克服して、新たな日韓関係を築くことは困難です。
約束を何度も反故にされてきた客観的な事実を踏まえれば、契約上、日本人的な円満な解決を目指すことに固執すべきではありません。
とは言え、別に嫌韓意識を前提に、相手を忌み嫌う必要もないと考えます。
「契約は守られない可能性がある」
「信頼を前提にしない」
「契約が履行されたら加点し、反する行為があったらマイナス評価する」
こうしたビジネスライクな視点に立った上で、韓国との関係を再構築する必要があると言えます。
話せばわかる・・・
相手を信頼することが大切だ・・・
こうした美徳とも言える日本人的発想を否定したくはないのですが、その精神だけで臨んでも、韓国との関係は良好にならないことは十分証明されたと言えます。
韓国に対するこうした視点の転換が、今日本国民全体に求められています。
-コンサルタントの視点
執筆者:フランチャイズという選択
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