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自己資金ゼロで加盟できる制度がないFCに、自己資金ゼロで加盟する方法がひとつある
今回の記事は「自己資金ゼロ」の状況で、それなりの加盟金や保証金など初期投資が必要なFCに加盟する方法をひとつご紹介します。
近年、コンビニ以外でも、自己資金ゼロで加盟できる制度を用意しているフランチャイザーが登場していますね。
今回はそうした制度を有したFCに加盟することが話しのオチ、なんてことではございません。
そうした制度がないFCでも、自己資金ゼロで加盟を果たす方法がひとつだけ残されています。
ただし、情報商材の広告のように、容易だ、誰でも簡単に可能とまでは申しません。
狭き門であることは事実です。
が、実際に成功者がいる方法ですし、そのオーナーを知っています。
FCに加盟したいが、経済的事情で自己資金がなかなか用意できずに悩んでいる方、あるいは自己資金を泣く泣く他の事情で手放してしまった皆様の参考になれば幸いです。
自己資金ゼロで加盟する方法とは?
お待たせしました。
加盟金や初期投資費用が必要なFCに、自己資金ゼロで加盟する方法は大きく言えばひとまとめにできますが、具体には3つあります。
ひとつは、本部に出資してもらい、その店舗の運営委託を受ける方法。
もうひとつは本部から全額資金を借りるという方法。
最後は、ひとつ手前の方法とほぼ同義ですが、本部に連帯保証人になってもらい、金融機関等を通じて資金を調達するという方法です。
「そんなの無理に決まっている!」
「それが可能ならみんな自己資金で悩まない!!」
といった反論が聞こえてきそうですね。
先述したとおり、確かに「誰でも簡単に実現できる」とは口が裂けても言えません。
こうしてお伝えしている私自身、当初は「実現しないだろうなあ」と考えていました。
ところが、フランチャイザー企業経営者と話をしてみると、フランチャイザーにとって禁じ手とも言えるこれらの手法を使って加盟させているケースが、感覚としては、結構あったんですよね。
特に中小のフランチャイザーや大手でも上場していないフランチャイザーは、まあ、経営者の鶴の一声が力を発揮しやすい訳です。
大変限られるとは言え、私が知っている中小のフランチャイザー経営者の内、感覚としては・・・そうですね、半数近くがそうしたイレギュラーな方法で加盟を認めたケースがあります。
ただし、誤解が生じないようお断りしておきますが、各フランチャイザーの「店舗数の半数近く」がそうだという意味では勿論ありません。
そうした特例で加盟を認めたケースは、各フランチャイザーでせいぜい1~2件です。
従って、率としては決して高いとは言えません。
しかしながら、そうした制度を設けていないフランチャイザーが特別に加盟を認めたケースですから、それを踏まえると低い数字でもないと私は思います。
本来であれば
「自己資金を用意してから加盟してください」
となるのが当たり前なのですから。
つまり、決して広き門ではないものの、本部側から大変高く評価されれば、本部が特別に資金を援助したり、借金の肩代わりや保証を引き受けたりしてくれる可能性は「ある」と考えて頂いで結構です。
本部が出資したいと思えるぐらい自分を高めることはFC成功のカギ
ではこうした方法で加盟を果たすには、どうすれば良いか?
これは本部側の立場になって考えてみれば、自ずと答えが見えてきます。
皆様がFC本部の経営者なら、どんな加盟候補者であれば資金を出してでも、あるいは連帯保証人になってでも加盟させたいと思うかです。
まず加盟したいという強い意欲が感じられなければ、一肌脱ごうなんて誰も思えませんよね。
従って、加盟したいという強い情熱があることは最低条件と言えます。
次に研究熱心で努力家・・・どうでしょうか?
それだけで十分とは言えませんが、加盟者にはそうあって欲しいと思える要件ですよね。
将来ビジョンが明確であり、実行力がある・・・
こうした人物であれば、資金的な支援をする甲斐はありそうですね。
なぜ自己資金が用意できていないか、誰もがやむを得ないと納得でき、同情すべき理由があった・・・
こうした理由がある方で、加盟させたいと思える素養を備えた候補者であれば、経済的支援を検討しても良いとなりませんか。
詳しくはお伝えできませんが、コツコツと加盟のための資金を貯めていたのに大病を患い、資金と仕事を失ってしまった方が、どうしてもFC加盟の夢を捨てきれず、藁を掴む思いでFC本部に相談したところ、本部が特別に資金援助する形で加盟が実現したケースが実際にあります。
私がこの記事でお伝えしたいこととは、諦めなければ道を開く方法が必ずあるということです。
資金ゼロでも例外的に資金支援を行い、例外的に加盟させることは、FC本部としても軽々に判断できるものではありません。
何より、それはFC本部にとって大きなリスクにもなります。
リスクを取ってでも資金的支援を行い、加盟させたいと本部に思わせるには、そう思わせるぐらいの人間的な魅力や可能性を、FC本部側に認めさせる必要がある訳ですから、簡単ではないのは当然です。
まともに自己資金を貯めようとしなかった、
もらった給料は遊興費に注ぎ込んだ、
だから資金がないので本部負担で加盟させてくださいと言っても、100%断られるでしょう。
またそのような甘い考えでは、仮にFCに加盟できたとしても成功できないでしょう。
逆に言えば、FC本部側がない制度を作ってまで特別に加盟させたいと思わせることができたなら、経営者として成功できる素養をすでに身に付けていると言っても過言ではないのです。
従って、泣く泣く自己資金を手放さなければならなくなった方は、こうしたチャンスや可能性もあることはぜひ頭の片隅にでも覚えておいて頂きたいと思います。